クローンの作り方を学ぶ

クローンを作ることで同じスプライトをいくつも表示（ひょうじ）させてそれぞれ動（うご）かすことができます。 このページの説明（せつめい）ではもともとの1体をオリジナルと呼（よ）び、 クローンを作るで作られたものをクローンと呼（よ）ぶことにします。 サンプルプロジェクトを読（よ）み込（こ）み動（うご）かしてみましょう。

クローンの作り方

ファイルを読み込む方法（ほうほう）

パソコンの中にあるサンプルプログラムをスクラッチで読み込（こ）んで動（うご）かしてみましょう。

1. 公式（こうしき）サイトを開（ひら）きます。
   https://scratch.mit.edu/
2. 左上のメニューの「作る」をクリックします。
   
   
3. 左上のファイルをクリックして、「コンピューターから読み込む」をクリックします。
   
4. 「PC」 - 「ドキュメント」 - 「scratch_samples」の順（じゅん）にダブルクリックします。 そして、「CloneSample.sb3」を選択（せんたく）します。
   
5. 以下（いか）の画面（がめん）が出たら、OKをクリックします。
   
6. ※次のいずれかの場合には「サンプルプログラムをダウンロードする方法」に従（したが）ってダウンロードし、 「scratch_samples」フォルダに置（お）いてください。
   ・「scratch_samples」フォルダがない
   ・「scratch_samples」フォルダ内にファイルがない
   ・サンプルプログラムのファイルを誤（あやま）って削除（さくじょ）してしまった
   ・サンプルプログラムのファイルを誤（あやま）って変更（へんこう）してしまった

読み込んだサンプルプロジェクトを動（うご）かしてみる

• 「clonesample.sb3」の読み込みができたら をクリックし、を押しましょう。
  サルの クローンが30体作られ、オリジナルと合わせて31体のサルが表示（ひょうじ）されます。
  オリジナルは100歩動（うご）くごとに1体クローンを作ります。
  Playerがサルに触（ふ）れると、クローンだった場合は消え、 逃（に）げるサルのクローンを作ります。 オリジナルだった場合は「見つかっちゃった」と発言し、 サルと逃（に）げるサルのクローンすべてが消えます。
  逃（に）げるサルは（2歩×逃（に）げる回数）だけ 移動（いどう）した後に消えます。
  10秒に1回、オリジナルのサルの位置（いち）にバナナ のクローンが作られます。

クローンの特徴（とくちょう）

• を実行するとクローンが1体作られます。 の ようにして他のスプライトのクローンを作ることもできます。

• クローンは作られたタイミングで のスクリプトを一度実行します。
  

• を実行するとそれを実行したクローンが削除（さくじょ）されます。
  

• 「すべてのスプライト用」として作った変数（へんすう）はすべてのクローンで共有（きょうゆう）します。 （クローンだけでなくすべてのスプライトで一つの変数（へんすう）を共有（きょうゆう）します）
  
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• 「このスプライトのみ」として作った変数（へんすう）はオリジナルやクローンが1体ずつ持ち、 それぞれ別の値（あたい）を持つことができます。
  
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• サンプルプロジェクトで逃（に）げる回数の代わりに 逃（に）げる回数 －すべてのスプライト用を使ってどうなるか確認（かくにん）してみましょう。
  共有（きょうゆう）の変数（へんすう）に対してそれぞれのクローンが1ずつ減（へ）らしていくので すぐに0以下（いか）になってしまい、クローンが作られてもすぐに消えてしまいます。

• や のブロックを置（お）いた場合、オリジナルと各（かく）クローンのそれぞれで実行されます。
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• これらのスクリプトの中で「すべてのスプライト用」の変数（へんすう）の値（あたい）を増（ふ）やしたり 減（へ）らしたりする場合には注意が必要（ひつよう）です。
  オリジナルやすべてのクローンで 実行すべき処理（しょり）であるのか、オリジナルだけが実行すべき処理（しょり）であるのかを明確（めいかく）にして、 それに応じたスクリプトにする必要（ひつよう）があります。
  そうしないと先ほど挙（あ）げた例（れい）のように、すべてのクローンが1つの変数（へんすう）を変更（へんこう）して 想定と異（こと）なる値（あたい）になってしまったりします。もう一つ例（れい）を挙（あ）げます。
  あるメッセージを受け取ったり、あるキーが押（お）されたらクローンを1体 作るといったスクリプトを作るとします。
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• その際（さい）に単純（たんじゅん）に のように作ると
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• となってしまいます。
  それを防（ふせ）ぐには以下（いか）のように「オリジナルである場合のみクローンを作る」といった方法（ほうほう）があります。
  
  サンプルプロジェクトではがクリックされたときに を実行し、 の中で を実行することで、 オリジナルであればクローン？＝no、 クローンであればクローン？ ＝yesとしてどちらであるかを判定（はんてい）できるようにしています。